和風デザインの手法や傾向についてまとめてみた

和風デザインの手法や傾向についてまとめてみた

和風のデザインは、日本のわびしさや上品さ、ときには力強さをも表現するデザインテイストです。独特なデザインテイストなだけに扱いは難しくはありますが、自在に扱えれば魅力あふれるデザインとなります。
今回は、そんな和風デザインの傾向と技法についてまとめました。

 

・ ビジュアルモチーフ
・ 文字
・ 色
・ 時代背景

 


 

1. ビジュアルモチーフ

イラスト


要素ごとによく使われるイラストを分類しました。
全体的に襖絵や浮世絵などにあるような絵柄やモチーフが使われることが多いようです。

イラストはビジュアルに置くだけでも日本らしさが出せるので、和のデザインに使いやすいです。

 

和柄


背景や装飾のひとつとして和柄をいれることで、雰囲気の調和が持たれます。
「割付文様」という規則的に並べた文様から、植物などをモチーフにした文様までありますが、
文様ごとに伝統や意味合いがあるので、伝統に沿った使い方を意識すると使用する文様が選びやすいです。

 

 

2. 文字

フォント


明朝体、筆文字、行書などを使用することで和風感が出やすいです。
文字を細くするとモダンな印象となり、太くすると歴史や趣のあるフォントになります。
また、モリサワのデザイン書体の「那欽」「くもやじ」「ハルクラフト」なども和風感を出せる書体です。

 

縦書き


http://www.hishiken.co.jp/

和風デザインの文字組みでは縦書きが使用されることも多いです。
しかしWebサイトなどでは左から右に読むのがスタンダードなため、場合によっては、目立つコピーにのみ縦書きを使用するなどで読みやすさを考慮する必要もあります。

 

行間


広めに調整すると、落ち着きが生まれ伝統を感じさせ、
狭めに調整すると、筆文字などの豪快な文字使いがしやすいです。

 

3. 色

和色


配色は主に、和色と呼ばれる色合いで構成されます。
色の彩度は少し抑え目に、暖色系や金箔などが使われることが多いです。

和色の種類や名称については下記のサイトにて紹介されております。
https://www.colordic.org/w/

 

大胆なグラデーション


和風のグラデーションは大胆な色の変化を使用することが多く、
文様や背景の質感と合わせて使用することで、和柄の生地のような表現が出来ます。
また、ぼかしをいれることで水墨画のように表現することも出来ます。

 

かさねの色目


平安時代に貴族の着物で取り入れられていた配色です。
四季の変化を、着物の表地と裏地の色の組み合わせで表していました。

2色の組み合わせで和の四季表現となり、現代のデザインにも取り入れやすい配色です。

かさねの色目の配色パターンについては下記のサイトにて紹介されております。
https://ateitexe.com/kasane/

 

4. 時代背景

文化に合わせたデザイン
和の文化をデザインに落とし込む際、気をつけなければならないのは時代背景です。
和風デザインは、主に奈良〜江戸時代までの文化の特徴を「日本らしい」表現として取り入れていますが、時代によって文化が違うため、どんな文化をモチーフとするのかを考える必要があります。
たとえば、

奈良時代…鮮やかな色彩
室町時代…質素なわびさび
江戸時代…豪快な色彩や配置

など、どれも和の特徴でありながらテイストはまるで別物です。
それぞれのテイストが混合してしまわぬよう、モチーフや配色ルールも一つの文化に合わせて構成すると調和がとりやすいです。

 

和モダン


https://www.hoshinoresorts.com/

「和モダン」とは、伝統的な和風デザインに、現代チックな要素を取り入れたデザインです。
プロダクトデザインや住宅デザインでよく使われる用語ですが、最近はWEBデザインでも見られますね。
和風デザインをシンプルにしたり、洋風の装飾を取り入れることで作られることが多いようです。

 


 

以上が和風デザインの傾向・技法になります。
一言で和風デザインといってもモチーフや配色などは様々な種類があり、使い道も多種多様です。
しかし上手く扱えればかなり魅力のあるデザインテイストなので、是非覚えていきたいですね。